やまびこ座
 
文・西村善太
アクセス方法
札幌市東区北27条東15丁目
地下鉄東豊線札幌駅―元町駅2番出口を北へ350m 徒歩5分
歴史
やまびこ座は24年前できた。やまびこ座は姉妹劇場のこぐま座よりも新しい。
やまびこ座のできた当初はこぐま座のように人形劇を主とした第二人形劇場の予定であったが、現在はこどもの劇場として使われています。
 
 
 
 
この場所のいいところ
このやまびこ座は札幌市が建てた子どものための劇場です。設立時から変わらず子どものために芝居や人形劇、児童劇などを行っています。札幌市内にある劇場で子どものためだけに公演を行っている劇場はやまびこ座とこぐま座だけだそうです。
やまびこ座では年間約200ステージの公演が行われていて、そのうち7割が人形劇、3割が児童劇となっています。年間約200ステージということは毎週土曜、日曜にやまびこ座にくると大体公演が行われているということです。
子どもむけの図書や人形劇・児童劇などの専門図書約4000冊と紙芝居700冊を蔵書している。
舞台、客席は広く、客席は子どもが約300人入るそうだ
美術工作室・研修室・会議室など施設も充実している。
 
裏話
このやまびこ座が建てられた時、周りには住宅や店などはほとんどなく、隣に体育館があったくらいで、まだ地下鉄の東豊線もできていなかった。
やまびこ座はただの貸し劇場としてだけではなく、人材育成にも精を出している。人形浄瑠璃のワークショップや人形を実際作ってみたりと設立時からずっと人形劇の講座を開講している。札幌市近辺で活動している人形劇団の人達は過去にこの講座を受講した人が多いらしい。
 
取材者から
やまびこ座さんに取材をさせて気がついたことはまず劇場にいる人達が皆笑顔であることでした。取材の途中から学校が終わった小学生たちが劇場に来て、なれた感じで遊び場に向かっていき、それぞれ友達と遊び始めていました。劇場となると一般の人が来るときは何か公演がやっていて、お客としてくる以外にくることの無い場所。そういった考えを消し去ってくれるアットホーム感がよかったです。時間を忘れてこの場所にいました。
 今回お話を聞かせてもらった矢吹さんは学生のころから人形劇をやっており、若い人で人形劇をする人が減ってきている、もっと若い人にも人形劇について知っていってほしいとおっしゃってました。確かに、人形劇は少し難しそうなイメージがありましたが、その分面白そうという好奇心も沸いてきました。人形劇に興味がある方は一度やまびこ座に足を運んでみてはいかがでしょうか。